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入梅とは その意味と「盗賊」との意外な関係とは!?

2017.02.17

 

入梅とは その意味と「盗賊」との意外な関係とは!?

梅雨入りの時期を表す言葉のひとつ「入梅(にゅうばい)」

ですが「絵暦(えごよみ)」と呼ばれる昔の暦に描かれた入梅を表わす絵柄は、なんと「盗賊」の絵だったのです。

それは一体なぜなのでしょうか。

この記事では入梅の意味や内容、そして絵暦に描かれた盗賊の謎について、わかりやすくお伝えしていきたいと思っています。

では一緒に見ていきましょう。


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入梅とは その意味

雑節のひとつ「入梅」

入梅とは節分や八十八夜と同じく、暦の上で季節の変わり目を表す目安である「雑節」のひとつ。

同じような目安に、立春や春分、秋分、冬至などの「二十四節気」があります。

しかし二十四節気は元々は中国から伝わったものだったために、より日本の季節を正確に示すため、その補助の形として日本独自に生みだしたのが雑節でした。

入梅は二十四節気の「芒種」(例年6月6日)から数えて5日目頃で、現在の暦では6月11日頃にあたります。

梅雨入りを知らせる「入梅」

この「入梅」ですが、文字通り梅雨入りの時期を示すものです。

中国から伝わってきた二十四節気には梅雨入りを示す節気はありませんでした。

しかし日本の農家にとって梅雨入りの時期を知ることは非常に大切なことですので、その目安として「入梅」が雑節として暦に加えられたのです。

入梅いわし

この時期の旬の食材ですが、入梅の頃に取れるマイワシ「入梅いわし」があります。

この「入梅いわし」ですが、一年中で最も脂が乗って美味しいそうで、イワシの水揚量全国一の千葉県の銚子漁港では「入梅いわし祭り」が毎年行なわれています。

絵暦における入梅 盗賊との関係とは?

昔は文字を読めない人も多く、暦に一体何が書かれているのか分からない人たちもいました。

しかし、農民が季節の目安を知らなければ農作業に支障が出るため、文字を読めない農民にも季節を伝えるために、絵だけで描かれた暦「絵暦(えごよみ)」というものが生まれました。

そしてその中で描かれた入梅は、なんと荷物を盗み逃げている盗賊の絵だったのです。

果してこれはどういう意味なのでしょうか。

実はこれは「入梅(にゅうばい)」と「荷奪い(にうばい)」を掛けた駄洒落だったのです。

この絵暦にはこういった駄洒落がたくさんあり、ケシのつぼみに濁点をつけて「夏至(げし)」としたり「鉢、重箱、鉢、矢」と並べて「八十八夜」と読ませたりしたりしているのです。

左から「夏至」「入梅」「八十八夜」

日本にはこの時代から、こういった洒落を楽しむ文化があったのが分かって非常に面白いですね。

絵暦の種類

絵暦には「田山暦」と「盛岡暦」があります。

「田山暦」は農具や生活用具、十二支の動物等の絵と、縦横線や〇印等の組み合わせで、その時期の季節を伝えるものです。

「田山暦」

一方「盛岡暦」は上で説明した「荷奪い」のように、絵の示す事物の発音を元にした現代の駄洒落のような表現方法で、季節を表わす暦なのです。

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