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夏至の風習 なぜ日本には夏至を祝う風習が少ないの?

2017.02.19

 

夏至の風習 なぜ日本には夏至を祝う風習が少ないの?

夏に至ると書いて「夏至(げし)」

皆さんは「なぜ春分や秋分、冬至といった時期と比べて、夏至の頃は行事や風習、お祭が少ないのかなぁ」と思ったことはありませんか。

この記事では夏至とは何なのか、また日本にはなぜ夏至に関する風習が少ないのかという疑問について、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

では一緒に見ていきましょう。


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夏至とは その意味

「夏至」とは二十四節気(春夏秋冬を更に細かく24等分にした、暦の上での季節の変わり目の目安)のひとつ。

夏至は例年6月21日頃になります。

二十四節気には期間を表す意味もあるため、6月21日から次の節気である「小暑」(例年7月7日)までの期間も同様に「夏至」と呼ばれます。

そして夏至は一年で最も昼間の時間が長く、夜が短い日です。

この夏至とは真逆で、一年中で最も昼が短く夜が長いのが「冬至」そして昼と夜の時間が同じになるのが「春分」と「秋分」です。

そのためこの4つの節気においては、その瞬間、その当日の意味合いが強く、他の節気に比べて期間としての意味は希薄です。

なぜ日本には夏至を祝う風習が少ないのか

ヨーロッパ、特に北欧では夏至に盛大な祭が行われます。

元々これらの国々は一年を通して日照時間が少ないために、最も太陽が照っている時間が長い夏至を非常に大切にしたのです。

それに比べ、日本には夏至に関してそれほどたくさんの行事や風習がある訳ではなく、いつの間にか終わっていたと感じる方も多いのではないでしょうか。

春分にはその年の五穀豊穣を願う神事、秋分にはその年の収穫に感謝するお祭、そして冬至にはこれから全てが陽に転じる始まりの日として風習が生まれる。

しかし農耕民族である日本人にとって、夏至の期間は農作業が最も忙しい時期に当たりました。

つまり農家にとっては一番の繁忙期だったため、神事や行事などを執り行う時間もなく、関連した風習も生まれにくかったのではないかと考えられるのです。

別の言い方をすれば、瑞穂の国日本において、この時期は一生懸命ただひたすらに働くことこそが、五穀豊穣をもたらす神への神事であり、また風習であったと言えるのかもしれません。

また日本では、ちょうどこの頃に梅雨の時期を迎えていることもその大きな要因のひとつだと思われます。

夏至の頃は雨模様である場合も多いために、昼の時間が一番長い日と言われても、いまいちそれが実感しにくいことも関係しているのでしょう。

夏至には全国的な行事食もない

また食べ物に関しても、夏至には冬至におけるカボチャのような全国的な行事食もなく、何を食べるかはその地方によりまちまちです。

関西  「タコ」 

福井県 「サバ」 

香川県 「うどん」

愛知県 「いちじく」

見てもらえば分かるように、実はこれらは全てその地方の名産品や生産量が高いものばかりです。

そして夏至にこれらのものを食べる理由に関しても不明なものが多く、あったとしても非常にあやふやなものばかり。

多分これらは、決してある特定の意味を持った行事食ではなく、夏至だから特別に食べられた訳ではなかったのではないでしょうか。

おそらく本格的な夏に突入し、農作業が最もきつくなるこの時期に体力を付けるため、簡単に手に入る地域の旬の食べ物で滋養をつけただけなのかもしれません。

二見興玉神社の夏至祭

日本における数少ない夏至のお祭りのひとつで、もっとも有名な三重県伊勢市の二見興玉(ふたみおきたま)神社の夏至祭。

伊勢市の二見浦にある「夫婦」岩には、夏至の前後だけ岩と岩の間から朝日が昇ります。

この夏至祭は太陽のエネルギーが最も強い夏至の日に、その神聖な日の出を浴びながら、夫婦岩に向かって海に入り身を清めようという「禊(みそぎ)」の行事なのです。

古くからこの夫婦岩のある二見浦一帯は、日本の総氏神であり太陽神である「天照大神」を祀った伊勢神宮への参拝者が、お参りする前に海の水で心身を清める神聖な場所でした。

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