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ハイカラとは その意味に漫画「はいからさんが通る」が影響?

2017.12.12

 

ハイカラとは その意味に漫画「はいからさんが通る」が影響?

TVや雑誌などでたまに見聞きする言葉「ハイカラ」

そもそもこの「ハイカラ」という言葉はどのようにして生まれ、そしてどういった意味を持つのでしょう。

またこの言葉の意味には、漫画「はいからさんが通る」が影響しているという説もあるのですが、それは本当なのでしょうか。

この記事ではこれらの内容について、わかりやすくお伝えしていきたいと思っています。では一緒に見ていきましょう。


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ハイカラとは その語源

ハイカラという言葉が生まれたのは1898年、明治の31年頃で、当時は大変流行したようです。

その語源ですが「高い襟」を意味する英語「high collar(ハイ・カラー)」を日本語的に略したもので、その当時に流行った高い襟のワイシャツを由来とした言葉でした。

そしてハイカラとは、そういう身なりをした、西洋風の文化や服装を好む人物を指し示すための言葉だったのです。

ハイカラとは その意味の変遷

しかしこのハイカラという言葉が生まれた当時、その意味するところは決して肯定的なものではありませんでした。

どちらかというと、そういった格好をした人を西洋かぶれした薄っぺらいな奴だと評するような、マイナスの意味合いの強い言葉だったのです。

当時の日本にはまだ西洋文化自体が軽薄なものだ、という認識も強かったのでしょう、漢字で「灰殻」なんて表記されることもありました。

しかしそういった格好も目新しいものでなくなったからなのか、次第に否定的な意味も薄くなり、目新しい、近代的、お洒落という肯定的な意味で使用されるようになってきます。

そして戦後になるとそういった意味合いもほとんど影を潜めて、明治、大正という時代の風俗を象徴するための言葉として用いられることが多くなってきました。

現代では袴姿に代表されるような、明治大正の女学生風な格好をした女性を表すために使われることがほとんどです。

漫画「はいからさんが通る」の影響

1975年に「はいからさんが通る」という漫画が大ヒットし、多くのアニメや映画、そしてテレビドラマが制作されました。

ハイカラという言葉がこういった女学生風スタイルを示すようになったのは、この「はいからさんが通る」の影響だと考える人も結構いるようですが、実際どうなのでしょう。

次に紹介する動画は「ハイカラ節」という歌です。

この歌には多くの女学校の名前が出てきて、その頃の女学生の風俗が歌詞になっています。

都の西の目白台(現・日本女子大学)

上野山音楽学校(現・東京芸術大学)

学習院   (現・学習院女子大学)

青山女学院 (現・青山学院大学)

跡見女学校 (現・跡見学園女子大学)

(ちなみに、はいからさんが通るに登場する学校「跡無女学館」は跡見女学校をモデルにしてるそうです)

このハイカラ節が発表されたのが明治41年。

つまりこの頃にはすでに袴姿にブーツを合わせ、そして髪には大きなリボンを付けた女学生をはいからさんと呼んでたのです。

先にも言いましたが、ハイカラという言葉が時代の先端という意味に変化してきて、そういった女学生の格好こそがそれを代表するものだったのでしょう。

いままでの控えめでおしとやかな日本の女性像とは一転、袴姿で颯爽と自転車を乗りこなす女学生たちは、新しい時代の象徴だったに違いありません。

「ハイカラ」は死語なのか

結局、当時の女学生の格好をハイカラと呼ぶようになったのは、漫画「はいからさんが通る」の影響ではないわけですが、この作品が現代に与えた影響は大きいと思われます。

現在でも卒業式のシーズンには、このハイカラ姿の女性をよく見かけますが、これは「はいからさんが通る」の影響だと言われているのです。

ハイカラという言葉は死語だ、という人もいますが、現在でもこの言葉を聞けば大概の人が袴姿の女性を思い浮かべることが出来ることを考えると死語とは言えないと思います。

しかし、もしこの漫画の存在が無かったらハイカラという言葉はそれこそ死語になっていたかもしれません。


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