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「けんもほろろ」 その意味と語源をわかりやすくお伝えします!

2017.12.29

 

「けんもほろろ」 その意味と語源をわかりやすくお伝えします!

いきなり「けんもほろろ」の意味ですが、

頼みごとや相談などに対して無愛想に断わる様子

「お金の相談をしに行ったのだが、けんもほろろに断わられた」といった感じで使われる言葉です。

ではなぜそのような態度を「けんもほろろ」と言うのでしょう。

また「けんもほろろ」を「剣もほろろ」と表記されている例は少なくないのですが、これは正しいのでしょうか。

この記事ではそういった疑問について、わかりやすくお答していこうと思います。

では一緒に見ていきましょう。


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けんもほろろとは その意味と語源

けんもほろろという言葉ですが、日本固有種であり、また国鳥にも指定されている「キジ」がその語源です。

「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声を表したもので、それが無愛想で冷たく聞こえることから生まれた言葉とされています。

また、同じく愛想が無く冷淡な様子を表す「邪険(じゃけん)」「突っ慳貪(つっけんどん)」「剣突(けんつく)」といった、これらの言葉に共通した「けん」を掛けたとも言われています。

次の動画は実際にキジが鳴いているところです。

確かに「ケーンケン」と鳴きながら、羽をバタバタと震わせる様子は「うるさい!あっちいけ~」と無愛想に相手を追い返しているようにも見えますね。

実はこのキジの行動は、オスが自分の縄張りを示すためのものらしく、縄張りを宣言することで他のオスを追い払い、そしてメスへの求愛も意味している。

つまり人間にそう聞こえただけでなく、実際にキジは「あっちにいけ~」とけんもほろろに鳴いていたんですね。

「ほろろ」とは鳴かない?

確かにキジは「ケーンケン」とは鳴くのですが、では「ホロロ」と本当に鳴くのでしょうか。

現代の国語辞典では「ほろろ」に関してもキジの鳴き声であると説明されているのですが、実はキジの羽音を表したものだという説もあるのです。

実際、江戸時代の国語辞典である「和訓栞(わくんのしおり)」には「ほろろ」は羽ばたく音だと解説されています。

昔の人々は、上の動画のように激しく羽を打ち鳴らすその音を「ほろほろ」と表現しました。

おそらく「ほろろ」をキジの鳴き声だとするのは、この羽音の「ほろほろ」から転じたものと考える方が自然だと思います。

また「けんもほろほろ」でなく「けんもほろろ」というようになったのは、単純に語呂の良さだったのでしょう。

けんもほろろの漢字は「剣もほろろ」?

ちなみに「けんもほろろ」が平仮名なのは「けん」も「ほろろ」もキジの擬声語であるため、該当する漢字はないからなんですね。

「けんもほろろ」によくある間違いに「剣もほろろ」といったものがあります。

「ほろほろ」という言葉には鳥の羽ばたく音を表す意味以外に「力を入れなくてもばらばらになる様子、また崩れていくさま」という意味も持っています。

先ほど説明しましたが、けんもほろろには「剣突(けんつく)」という言葉も掛けられていることが「剣もほろろ」という連想を生む要因なのかもしれません。


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