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立春とは 旧暦や旧正月との関係をわかりやすくお伝えします!

2018.01.01

 

立春とは 旧暦や旧正月との関係をわかりやすくお伝えします!

春の始まりを意味する「立春(りっしゅん)」

まだまだ寒い時期ではありますが、少しずつ春の訪れを感じることができるようになる頃です。

この立春を旧暦の元旦である「旧正月」だ、と思っている人も多いようですが、果してそれは正しいのでしょうか。

ネットでこの関係を調べてみても、説明してる本人も実はよく理解していないんじゃないか、という曖昧な答えばかり。

この記事では立春とは何なのか、そして立春と旧暦との関係について、わかりやすく明快にお伝えしていこうと思います。


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立春とは

立春とは二十四節気のひとつ。

二十四節気とは、春夏秋冬の四季を更に細かく24等分にして、それぞれに名称を付けた暦の上での季節の目安となる日。

立春の「立」とは「始まる」という意味。つまり立春とは春の始まりを示す節気で、例年2月4日頃になります。

少しずつ咲き始めた梅の花に花蜜を求めてメジロが訪れ、またウグイスが美しい鳴き声で春の到来を告げる頃です。

立春 旧暦や旧正月との関係

立春の頃になると「旧暦では立春が一年の始まりであった」という説明をよく耳にすると思います。

そのために立春を旧暦の1月1日、つまり旧正月だと考える人も多いようですが、これは本当に正しいのでしょうか。

この2つは互いに密接に関係していますが、実は「似て非なるもの」なのです。

これを正しく理解していくためには、旧暦では何を基準に1年が定められていたのか、ということを知らなければなりません。

まず現在我々は、地球が太陽の周りを一周する時間を一年と定めた「新暦」という暦(こよみ)を使用しています。

この新暦は季節と一致します。つまり毎年同じ日付に同じ季節がめぐって来る。

しかし昔の暦「旧暦」は月の満ち欠けを基準としたものでした。

新月(満月の逆で全てが影になり見えなくなった状態)の日を1日と定めて、満月を経てまた新月に戻るその期間を1ヶ月としたのです。

しかしこの月の満ち欠けは約29.5日周期のため、旧暦の暦には一年に354日しかなく、現在の新暦と比べて毎年10日ほども少なかったのです。

そのために暦の日付と実際の季節の間には少しずつずれが生じ、そしてそのずれは年を経るごとに大きくなっていきます。

ですがこれでは、毎年決まった時期に決まった作業をしなければならない農家にとって非常に困ったことになります。

これを解決するため作られたのが、太陽の運きを基準にした「二十四節気」です。

まずは一年中で日照時間が最も短い日を「冬至」最も長い日を「夏至」と定める。

そしてこの2つを軸として昼と夜の時間がちょうど同じになる日を「春分」そして「秋分」とする。

このように、太陽の動きを基準にして1年を24等分に分けたものが二十四節気なのです。

季節というのは太陽の運行が影響するため、この二十四節気にずれが生ずることがありません。

その二十四節気の立春を季節の始まりとし、1月1日を立春の前後に来るように調整することで、そこに季節との整合性を図ろうとしたのが旧暦なのです。

このように見てくれば、立春と旧正月は似て非なるものであるということがお分かりいただけたかと思います。

なぜ「立春=旧正月」という誤解が生まれるのか

現代の私たちは1月1日は正月であり一年の始まりであることを当り前として理解しています。

そんな私たちが「旧暦の頃は立春が一年の始まりであった」という風に説明されれば「立春=旧正月」と勘違いするのは無理も無いことかもしれません。

そこで「立春と旧正月は違うもの」と言われても「じゃあ一年の始まりが2回あるの?」となってしまうでしょう。

私はこの誤解や勘違いを生みだす元凶は「旧暦では立春が一年の始まりであった」という、このよくある画一的な説明にあると考えています。

これをより正確に伝えるのならば「立春は人々が農作業や生活を営む上での一年の始まりであった」ということなのです。

先ほども説明しましたが、旧暦では日付けと季節との間に少しずつずれが生じてきます。

そのため暦の上での一年の始まりである正月とは別に、正確な季節を伝える二十四節気の立春を、人々の農作業や日々の生活における一年の始まりだと考える必要性があったのです。

そしてこの考え方に関しては、実は現代に生きる私たちも似たような概念を持って生活しています。

1月1日正月は一年の始まりに違いありませんが、学校の学期や会社の年度初めなどの一年の始まりは4月1日からですよね。

ネットなどでは、ここの部分をほとんど理解せず「立春は1年の始まりであった」と適当な説明をされている方が大半です。

中には「立春は旧暦のお正月であった」とか「節分は旧暦の大晦日」と、全くの間違った解説を平気でしている人も。

こういったネット情報なども、誤解や勘違いを生みだす大きな要因になっていると思います。

うるう月と朔旦立春

うるう月とは

旧暦では1月1日旧正月を、正しい季節を伝える二十四節気の立春の前後半月の間に来るように調整しました。

旧暦は現在の暦と比べ1年で10日ほど短いと説明しましたが3年だとほぼ1ヶ月のずれが発生するため「うるう月」という月で修正したのです。

新暦では季節は一致すると言いましたが、天体の運行を基準にしている以上実は微妙にズレはあり、それを修正するのが4年に一度の「うるう日」つまり2月29日なのです。

縁起の良い「朔旦立春」

新月は月が姿を現すという意味から「月立ち(つきたち)」と呼ばれることもありました。この「立ち」とは「現れる」という意味です。

現在でも月の第1日目を「ついたち」と読むのは、この月立ちが音変化したもの。

昔、新月は全く見えない影の状態から満月に向う日であるため月が復活する日だと考えられていました。

そして、旧暦1月1日(新月)と立春とが完全に一致する日が約30年に一度の割合でおこります。

この日を「朔旦立春(さくたんりっしゅん)」と呼びます。

この「朔(さく)」とは「新月」のこと。

暦の上での一年の始まりである旧暦1月1日と、春の始まりである立春が完全に一致する朔担立春は、非常に縁起のいい日だとされたのです。

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