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恣意的の意味・意図的との違いなどを分りやすく丁寧に

2015.03.21

 

恣意的の意味・意図的との違いなどを分りやすく丁寧に

「恣意的(しいてき)」という言葉。

日常の生活で使うことはほとんどありませんので、その本当の意味を理解していないという方も結構おられるのではないでしょうか。

この記事では恣意的の意味、そして意図的との違い等について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


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恣意的の意味

まず「恣意的」という言葉の意味ですが、以下の2つが基本的な意味になります。

1.その場の思いつきで行動する様子

2.好き勝手に物事を解釈する様子

では具体的な使い方について見ていきましょう。

1.上司の恣意的な(その場の思いつきの)発言に翻弄される

2. 法や規則を恣意的に(好き勝手に解釈して)運用する

当然ですが、単純に子供の振る舞いや、全く個人的な思いつきや好き勝手な行動を表す言葉ではありません。

つまり、その行動に「本当は論理的に行動しないといけない」「本来は自分勝手な解釈をしてはいけない」といった、他者や社会との関係性が含まれている場合に使う言葉なのです。

意図的の意味

恣意的とよく混同されるのに「意図的」という言葉があります。恣意的とは違い日常生活の中でも使われる一般的な言葉ですね。

 ある明確な目的・意思を持って行動する様子。

もっと日常的な言葉に置き換えれば「わざと」という意味。具体的な使用例ですが、現代風に言えばこんな感じでしょうか。

 あのタレントはブログで意図的に炎上するような記事を書いてる

 あの女優は売名目的のため、意図的にあの芸人に近づいた

「恣意的」の誤用について

「恣意的」が「意図的」と同じ意味で使われている場合も結構よく見かけます。

「あのタレントはブログで意図的に炎上するような記事を書いてる」と言う文章を「恣意的に炎上するような記事」とは言えません。

同様に「あの女優は売名目的のために意図的にあの芸人に近づいた」を「恣意的にあの芸人に近づいた」とも言えない。

こういった分りやすい文章には誤用は少ないが、微妙な言い回しになると、特にネット上のブログなどには非常の誤用が多い。

「公正に欠ける新聞社の恣意的な広告掲載」「世論調査の結果を恣意的に操作している」と一見すると正しい文章のように見える。

しかしどちらもこの場合は「意図的」が相応しい。

中には「明確な意図を持った恣意的な工作は止めるべきだ」とまるで訳の分らない文章まであります。

「恣意的」を正しく使うには

「恣意的」は日常的な言葉ではありませんから、よく使われる用法の意味を正しく理解していれば十分なのではないでしょうか。

1.上司の恣意的な(その場の思いつきの)発言に翻弄される

2. 法や規則を恣意的に(好き勝手に解釈して)運用する

難しく考えなくとも、この2種類の用法だけで足りると思います。

自分で文章を書く場合でも「恣意的」など使う必要などなく「その場の思いつきで」「好き勝手に解釈して」と書けばいいだけの話です。

暴論かもしれませんが、妙に恣意的などといった言葉を使いたがる人の文章は本でもブログでもたいがい面白くない。

そういう人は「難しい言葉知ってるでしょ」と自慢したいだけで、文章も論理性を欠いた何を言いたいのか分らないものが多い。

語彙が多いことは非常に大切だとは思いますが、こういう難しい言葉は使わざるを得ない必要性がある時以外は使わないほうが賢明だと私は考えます。

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