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野分とは その意味をわかりやすく簡単な言葉でお伝えします!

2016.05.26

 

野分とは その意味をわかりやすく簡単な言葉でお伝えします!

夏目漱石の小説の題名にもなった「野分」

果してこの野分とはどういう意味なのでしょうか。

この記事では野分とは何なのか、またどういう意味なのかについて、なるべく難しい言葉は使わずに、わかりやすくお伝えできればと思っています。


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野分とは その意味

まず「野分」の読み方なんですが「のわき」または「のわけ」と読みます。

そしてその意味なんですが「野の草を分けるように吹く強風」が本来の意味で「野を分ける風」それで野分なんですね。

ただ単に強風や台風を野分と言ったわけではなく「二百十日」「二百二十日」と呼ばれる頃に吹く強風や台風に対する昔の呼び方なのです。

この二つは暦の上での季節の変わり目を表す「雑節(ざっせつ)」のひとつで、八十八夜や彼岸などもその仲間です。

二百十日は立春より数えて210日目のことをいい、現在の9月1日頃。

そして二百二十日は立春より数えて220日目のことをいい、現在では9月11日頃に当たります。

昔の農家はこの雑節と、立春や春分、秋分や冬至といった「二十四節気」を農作業の目安としていました。

この時期は農家にとって収穫前の非常に大事な時なのですが、頻繁に台風が来る頃でもあるため、農作物への被害を招いてしまう「厄日」として用心していたのです。

野分という、その美しい言葉の響きに趣さえ感じさせる名称とは裏腹に、農家にとっては農作物に被害をもたらす厄介な存在という意味合いのほうが大きかったのかもしれません。

季語としての野分

「野分」という言葉ですが「枕草子」「源氏物語」の中にも出てきていることから、平安時代にはもう日常的に使われていたと思われます。

野分は秋の代表的な季語でもあり、現代でも手紙やビジネス文書の季節の挨拶として「野分の候いかがおごしでしょうか」のように使われたりしています。

また季語として「野分」の代わりに「台風」という現代の言葉が使われることもあります。

しかし「台風」という言葉には、それほど季節感のようなものを感じづらいし、言葉としての美しさも見出すこともできません(あくまでも私個人の考えですが)

時には農作物に被害をもたらすような強風に対しても、野分という美しい音の響きで季節感さえも感じさせるような文字を当てる。

昔の日本人の自然に対する感受性、言葉に対する美意識には本当に驚かされます。


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