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山の日はなぜ8月11日なのか ネットの記事も間違いだらけ!!

2015.03.29

 

山の日はなぜ8月11日なのか ネットの記事も間違いだらけ!!

2016年8月11日より施行される国民の祝日「山の日」

その趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」というものなのですが、ではなぜ8月11日が「山の日」になったのでしょうか。

実はそこには由来と呼べるものは一切存在せず、あちこちにたらい回しにされた挙句、ある特定の人たちによって適当に8月11日と決められました。

つまり山の日の8月11日とは、祝うべき理由など一切存在しない、祝日とは名ばかりの単なる「休日」でしかないのです。 


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山の日はなぜ8月11日なのか その成立の経緯

日本山岳会などの山岳関係団体や、記念日としての山の日を既に制定していた地方自治体や自然保護団体等の要請により、2013年に超党派による「山の日制定議員連盟」が発足。

この連盟によって「山の日」が8月11日に制定された経緯は次のようなものです。 

「祝日が無い」という単純な理由だけで6月案と8月案が挙げられ、当初は6月案が最有力視される。

 しかし、これ以上休日が増えて欲しくない経済界への配慮により6月案は却下に。

では8月にして盆休みと連続に、というこれまた安易な考えで8月12日を祝日とする案を採用。

だが、8月12日は日本航空123便墜落事故と同日と異論が出たため、最終的に8月11日に決定。

見て頂ければ分るように、8月11日という日には何の意味も無く、由来といったものは一切存在しないのです。

山の日の由来 ネットの記事も間違いだらけ

ネット上の記事でも、この成立の過程そのものが、山の日の由来であるかのようなメチャクチャな説明している人が結構いるんですが、この場合の「過程」と「由来」とは全く違うものです。

建国記念日の由来は初代天皇である神武天皇の天皇御即位を祝った「紀元節(きげんせつ)」、勤労感謝の日は日本の収穫祭であった「新嘗祭(にいなめさい)」、文化の日は明治天皇のお誕生日であった「明治節」

経済界やある特定の団体の都合や思惑が入り込むことなど不可能な領域で、日本国と日本国民にとって非常に重要な日であるからこそ祝日になったのです。

それに対して、山の日の8月11日は日本国民にとって何の意味も持たない1年365日のうちの1日にしか過ぎない。

しかしネットの記事の中には、山の日の由来は8月11日の「八」は山の形に似ていて「11」は山の木々に似てるからという、読んでいて恥ずかしくなるような幼稚園レベルの説明をしているものまである。

そんなものは民間の記念日レベルの話で、もしそのような理由で国民の祝日が成立するのであれば、日本の国体は崩壊してしまうでしょう。

山の日とは「祝日」ではなく単なる「休日」

結局この山の日という国民の祝日は「海の日があるんだから山の日もあっていいんじゃないか」という、あまりにも単純で、情けないほど安直な発想から生まれたものだったのです。

ハッピーマンデーといい、この山の日といい、日本の歴史や文化をあまりにも軽視したものだとしか思えません。

日本の国民の祝日の多くが天皇や皇室に関連したもの、日本の古来からの文化に根ざしたものの中に、その由来を持っているのです。

現在施行されている国民の祝日で、最も新しい「海の日」も「7月20日、明治天皇の蒸気船明治丸での御巡幸」という由来をもっています。

そんな「海の日」でさえ国民の間ではまだまだ認知度も低く、国民の祝日というよりも、ただの休日としてしか認識されていないのが現状です。

それなのに「由来なんてもんは必要ない。この日を祝日と決めたんだから、国民はそれに従え」と、ある特定の人間の都合や利権のために作ったものを、どうやって国民全員が心から祝福する祝日に成り得るのでしょうか。

実際にこの山の日の成立に携わった日本山岳会の代表は「由来なんていらない、無くてもいい」と発言しているのです。

山の日成立に1人で反対した政治家

この山の日成立に1人で反対した政治家がいます。日本維新の会(現在自民党所属)の田沼たかし議員です。

「海の日が祝日だから、山の日も、という発想は、あまりに安易。ならば、太陽の日、大地の日、水の日、川の日、森の日なども必要」

「祝う気持ちを伴わない、国民の連帯感も確認できない、単なる休日と同じような山の日が追加されるのは、祝日の意義を破壊する行為」

田沼たかしさんは他にもハッピーマンデーや憲法記念日等の全廃など「山の日祝日化よりも先にやるべきことがある」と訴えておられます。

休日化してしまった「国民の祝日」を、日本の歴史と文化を踏まえ、あるべき姿に戻そうと主張しているのです。

山の日成立に見える保守の楽観・左翼の意図

私は初め、山の日の成立が左翼政党の策略ではないのか、と疑っていました。

つまり何の意味も由来も無いものを祝日にすることで、天皇や皇室関係、そして古来からの日本の伝統に由来した国民の祝日の意味や意義をあいまいなものし、その価値を貶めようとしていると思ったのです。

「建国記念日」ではなく「建国記念の日」という、ばかげた名称にしたのも左派の策略でしたし。

しかし、実際はこの祝日法改正案は与野党の賛成多数で可決され、初めに反対したのは田沼たかしさんだけだったのです。

私が最も心配なのは、賛成した自民をはじめする保守の方々の中に「祝日くらいでワーワー言っててもしょうがない」という気持ちは無かったのかということです。

日本国民にしても、このことに疑問を投げかける人は皆無で、ネットでも6月には祝日がないから6月がいい、などという低レベルな意見しか出てこないのが今の日本の現状です。

こういった歴史や文化の軽視は、じわじわとその国を病魔のように侵していく。

歴史や文化に根ざしたものを疎かにしたことが、自国の国旗や国歌に敬意を払うことさえ出来ないような歪んだ日本人を大量に生み出した根源なのです。

それが分っていたから、田沼さんは反対したのだと思います。

国力を高めるには、日本の祝日の本当の意味や由来を小さい頃からきちんと教えていくことが、早くから英語を学ばせることより、ずっと大切なことではないでしょうか。

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